2023年11月16日 ドル円
日足(現在値の解釈)
1月安値起点上昇トレンドが、目標値であった2022年10月高値に到達。
現在は、しばらく続いた上昇トレンドと、意識されている2022年10高値売り抵抗が攻防し、揉み合っている状況。
現在値の解釈としては、売っても買っても良いが、日足レベルの揉み合いの中をトレードしているという意識を持つことが重要。
4時間足(攻防者とその優位性、戦場範囲)
4時間足でも上昇トレンドを形成してはいるが、4時間足上昇トレンドラスト押し安値から2022年10月高値の間で行ったり来たりを繰り返しており、方向感は無い。
攻防者
ベア派
- 2022年10月高値売り抵抗
- キリ番152.0売り抵抗
- 2週前ハラミ足高値売り抵抗
ブル派
- 4時間足上昇トレンドラスト押し安値買い抵抗
- キリ番149.0買い抵抗
- 2週前ハラミ足安値買い抵抗
優位性
4時間足上昇トレンド押し目買いと、2022年10月高値売り抵抗の攻防局面であり、4時間足上昇トレンド押し目買いが2022年10月高値売り抵抗で阻まれてはいるものの、2022年10月高値起点下降波も安値を更新できていない事実から、両者の勢力は拮抗していると考えている。
戦場範囲
4時間足上昇トレンドラスト押し安値+キリ番149.0から、2022年10月高値+キリ番152.0まで。
1時間足(セットアップの想定、今日のシナリオ)
1時間足では、4時間足で分析した戦場範囲の中で、指向性のない値動きを続けている。
直近の値動きでは、2022年10月高値からの下落が、浅い位置で安値を切り上げて上昇し始めていることから、短期的には買い手勢力に傾きかけているかもしれない。
ただ、中途半端な位置でトレードできる環境ではないので、その点に注意する。
今日のシナリオ
- 2022年10月高値+キリ番152.0でレジスタンスのセットアップ完了で、4時間足上昇トレンドラスト押し安値を試す下落を、2022年10月高値売り抵抗でフォロー。
- 2022年10月高値+キリ番152.0売り抵抗崩れのセットアップ完了で、一段上のネックを試す上昇を、日足上昇トレンド押し目買いでフォロー。
- 1時間足上昇トレンド押し安値でサポートのセットアップ完了で、2022年10月高値を試す上昇を、日足上昇トレンド押し目買いでフォロー。
- 1時間足上昇トレンド押し安値買い抵抗崩れのセットアップ完了で、4時間足上昇トレンドラスト押し安値を試す下落を、2022年10月高値売り抵抗でフォロー。
結果&トレード過程
結果
1時間足押し安値からの上昇が2022年10月高値に届かずに高値を切り下げて下落。
その下落が、1時間足押し安値買い抵抗を崩して、4時間足上昇トレンドラスト押し安値を試すという、シナリオ4の展開となった。
トレード過程
1時間足押し安値からの上昇が、2022年10月高値に届かずに下落し始めた時点で買い手の弱さを感じ、シナリオ4を想定。
1時間足押し安値付近で買い抵抗が入るも、ミニWボトムの2番底からの上昇がネックにも届かずに大きめの陰線形成で短期的にも買い手の弱さを察知。
2番底安値抜けでショート。
4時間足上昇トレンドラスト押し安値でアウト。
雑記
買い手、売り手の勢いや強さを確認する簡単な方法があります。
それは、「高安値の更新具合を確認する」ということです。
今回の相場では、
- 日足では上昇トレンドの高値更新がストップ
- 4時間足では上昇トレンドの高値更新幅が小さい、かつ、大きく押されている
- 1時間足では押し安値からの上昇が、目標値である2022年10月高値に届かずに高値を切り下げ
の様に、高安値の更新具合を確認するだけで、長中短期で買い手に不利な条件が揃っていたことが分かる。
まだ相場の力学に自信がない方は、高安値の更新幅を確認するだけでも必要十分な情報が得られる。